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丸山伸彦 「江戸モードの誕生」

2010.10.22 11:45
江戸モードの誕生 文様の流行とスター絵師 (角川選書)江戸モードの誕生 文様の流行とスター絵師 (角川選書)
(2008/10/10)
丸山 伸彦

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 現在の「着物」の原型である「小袖」の歴史を綴った、ありそうでなかった本。
 小袖というのはもともと、庶民の間で労働服として着られていた実用的な衣服でしたが、時代が下がるに従って服飾の中心的な地位を占めるようになります。特に慶長・寛文・元禄の頃には華美な文様と意匠を凝らしたものが現れて、江戸の町を彩っていました。
 寛文小袖が流行していた頃には、当時のファッションブックともいうべき図案下絵集・小袖雛形本が登場してその人気に拍車がかかり、元禄期にはスター絵師・宮崎友禅が登場します。友禅染に名を残した人物ですが、彼はあくまでも絵師であり染色技術には関与していないようですね。その友禅文様に変わって流行したのが、琳派のモチーフを描く光琳文様でした。
 こうして次から次へと華美な小袖が流行してゆくのを好ましくないものと考えた幕府は幾度が禁制を出すのですが、まぁ、あまり効果はありません。流行の仕掛け人たちもそれを追う民衆も、その裏をかいて別のものに目を付けるしたたかさを持っています。それが、多種多彩な小袖を誕生させていのかもしれません。
 それにしても江戸の人々は衣服の造形にはまるで関心がなかったのか、そこに描き出される文様ばかりに着目していた服飾文化というのも変わっているなぁと、つくづく思うのでした。
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夜長姫

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本や映画や音楽の感想を新旧問わずマイペースに書いています。
ジャンルは何でもござれですが、微妙な偏りがあるみたいでそれに流されがち。好みの合う方がいらっしゃれば大歓迎です。
本、というか文芸は物語のしっかりしたものよりは、迷宮に迷わせてくれるような作品が好み。映画は劇場鑑賞派です。
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