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コドモノクニ名作選

2011.01.16 23:21
コドモノクニ名作選(全2巻)コドモノクニ名作選(全2巻)
(2010/08/10)
アシェット婦人画報社 編

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 大正11年(1922)から昭和19年(1944)まで東京社(現・アシェット婦人画報社)から刊行された伝説の幼年雑誌「コドモノクニ」の名作選。

 美術・文学・音楽を通じて幼児の情操を育むことを目指した「コドモノクニ」には、画家なら東山魁夷、藤田嗣治、竹久夢二、蕗谷虹児、中原淳一、岡本一平、武井武雄、初山滋、作家なら北原白秋、金子みすゞ、野口雨情、内田百間、島崎藤村、横光利一、小川未明、坪田譲治、サトウハチロー、西条八十ら錚々たる顔ぶれが作品を寄せ、「アメフリ」「兎のダンス」「鞠と殿さま」といった童謡の名曲が生まれました。
 その素晴らしの味わえる、B5版ソフトカバー上下巻で箱入りの、豪華な愛蔵版です。
 収録内容は、以下の通り。

◆ 上 巻 ◆
  • 松井直(児童文学者)、坂本龍一(音楽家)による寄稿
  • 表紙・裏表紙・目次・扉ギャラリー
  • 遊戯や歳時記、乗り物などテーマ別に分けた作品の紹介
  • 付録の紹介
  • 時事的な記事の紹介
  …など。

◆ 下 巻 ◆
  • 著名な画家、作家たちの作品の紹介
  • 投稿詩の紹介
  • 童謡の紹介
  • 広告・奥付ギャラリー
  • 1929年1月号巻末綴込み
  • 主要作家紹介・解説・年譜
 …など。

 幼児のための豪華な絵本雑誌といえる「コドモノクニ」は、今見ても斬新で素晴らしい。
 当時の最先端を行く斬新でモダンだけれでもどこか郷愁を感じさせる温かさの宿る作品の数々は、いくら眺めていても飽きることがありません。
 個人的にお気に入りは岡本帰一の絵。すごく上手いし、当時の都市のモダンな文化や生活を感じさせてくれます。上巻に収録されている影絵シリーズは美しすぎてただため息。

 「コドモノクニ」は、児童雑誌「赤い鳥」(大正7年創刊)に触発された東京社の創業者であり編集者の鷹見久太郎によって誕生した雑誌です。下巻に収録してある解説や創刊号に載せられた「お母様方へ」を読むと、 彼は本の大きさ、紙質、色彩、文字の大きさなど、細部にまでこだわりにこだわりぬいていたことが伺えます。
 時代は徐々に戦時色が強まり、太平洋戦争勃発後は軍国主義追従を余儀なくされますが、それでも「コドモノクニ」はついに戦闘場面を描いたものを掲載することはなかったといいます。編集部の方たちは、きっとぎりぎりまでこどもによいもの、必要なものとは何なのかを考えて雑誌を作っていたのでしょうね。
 そして戦時下の昭和19年の3月号をもって終刊、22年の歴史に幕を閉じるのでした。
 
 なんだか実物を手に取ってみたくなりました。でもそれは中々無理な相談なので、どこかで展示とかしていないんだろうかと思っていたら、下巻の最後、年譜の下に「コドモノクニ」所蔵場所一覧がありました! 関東が多いですが、私の暮らす関西エリアも大阪に見られるところがあるので、そのうち行ってみようと思います。
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ジャンル:本・雑誌

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夜長姫

Author:夜長姫
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本や映画や音楽の感想を新旧問わずマイペースに書いています。
ジャンルは何でもござれですが、微妙な偏りがあるみたいでそれに流されがち。好みの合う方がいらっしゃれば大歓迎です。
本、というか文芸は物語のしっかりしたものよりは、迷宮に迷わせてくれるような作品が好み。映画は劇場鑑賞派です。
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※たいして頭の良くない人間が無い知恵絞って書いております。無断転用等はご容赦くださいね。

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