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水野克比古 「京の野仏」

2011.01.26 11:26
京の野仏 (SUIKO BOOKS 159)京の野仏 (SUIKO BOOKS 159)
(2010/12)
水野 克比古

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 唐突ですが、野仏が好きです。いや、好きなんて可愛い言葉ではとても足りないくらい、仏さん、お地蔵さんはもちろん古そうな石塔、祠などなど、いわれのありそうなものならそれこそ石ひとつにでも興奮してしまうような、そんなものには関心のない人にはただのアヤシイ人間でしかない偏愛者です。身内にドン引きされるくらいなんですから、そりゃ酷いんでしょう。
 理由? ありません、そんなもの。ただそれがある風景に心ひかれるのです。

 で、そんな変質者、違った、偏愛者が狂喜するようなものが出ました。
 ありそうでなかった、石仏大国・京都の写真集。
 洛東・洛南・洛西・洛中・洛北のエリアごとに分けて、それぞれの所在地やアクセス方法、それぞれの仏さんの簡単な由来なども掲載されていて、結構充実した内容。
 生活しているエリアの情報なので、狂喜どころか踊りだしそう(誰か止めてくれ)。
 京都はそれこそ町中にお地蔵さんの祠が点在しているような、石仏愛好家バンザイな土地です。どんな小さな石仏もちゃんと手入れが行き届き大事にされ、未だに町レベルで信仰が守られていて、京都に暮らし始めていちばん驚いたのはそのことだったりします。 
 けれどもそんな京都においても、廃仏毀釈や道路整備の過程で取り除かれるなどの受難はあり、そういう災難から何とか逃れることのできた石仏たちを集めているお寺があったりもします。有名なのは清水寺の千体石仏群ですね。

 その他、お寺で見られる石仏さん(いちばんのおすすめは石峰寺の伊藤若冲原案の五百羅漢)はもちろん、道の辻や片すみ、池のほとりなどに佇む石仏さんも紹介されています。
 個人的には洛南・木津川市は当麻地区の山中に点在している石仏群が気になるところ。しかも鎌倉期。足を伸ばしてみたいのですが、体力がない上に山道に歩き慣れない私などはそれこそ遭難するのがオチかも…と、中々実現できずにいます。。
 この辺りに石仏が多いのは、かつて山岳霊場として寺院が多くあった場だったのがやがて人災などで衰退・消滅した跡の名残なのだそうです。そういう歴史も含めて気になる場所です。

 石仏といえば、まだ郷里の四国にいたころのことです。
 ある役所が、管轄内にあるお地蔵さんの数を把握しておこうと数えていたことがありました。他の地域ではどうなのか知りませんが私の地元では、交通事故などで人が亡くなるとその現場に交通安全の祈りを込めてお地蔵さんを置くことがよくありまして、役所が把握しようとしたのはどうもこのお地蔵さんの数だったようです。置かれる土地の境界や専有云々の問題でもあったんでしょう。でもどうもその時に、四国八十八ヶ所霊場へんろ道の難所などに古くからある石仏まで数えていた模様。
 文化財として大事に保存していきますというのならともかく、こういう信仰の対象まで管理化しようとする役人ってナンセンス…と思ったのでした。まぁ、仏さんの盗難が相次ぐご時世ですからね。盗られるくらいなら管理されたほうがいいのかな。
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夜長姫

Author:夜長姫
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本や映画や音楽の感想を新旧問わずマイペースに書いています。
ジャンルは何でもござれですが、微妙な偏りがあるみたいでそれに流されがち。好みの合う方がいらっしゃれば大歓迎です。
本、というか文芸は物語のしっかりしたものよりは、迷宮に迷わせてくれるような作品が好み。映画は劇場鑑賞派です。
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