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ウォール・ストリート

2011.02.12 22:55

 オリバー・ストーン監督の新作「ウォール・ストリート」観てきました。

Story> インサイダー取引の罪による8年の服役を終えたゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)。金融界のカリスマの面影は消え、すっかり過去の人と成り果てていた。それから7年後、勤め先が経営破綻に追い込まれた電子取引トレーダー、ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)は会社を転覆させ統合した相手に復讐するため、恋人ウィニー(キャリー・マリガン)の父親であるゲッコーに近づき、ある提案を持ちかけるが。

 「ウォール街」から約23年、オリヴァー・ストーン監督が21世紀のマネー・ゲームを描く人間ドラマ。中々見応えありました。
 本作は1987年の「ウォール街」の続編です。
 前作に引き続き、マイケル・ダグラスがカリスマ投資家ゴートン・ゲッコーを演じています。
 物語の始まりは、そのゴートン・ゲッコーが8年の服役を終え出所するところから。出所の際に手渡される携帯電話の分厚さが時間の流れを物語り、かつての金融界のカリスマも過去のものに成り果ててしまったことを印象づけます。
 それから7年後の2008年。そんなゲッコーに、娘ウィニーの婚約者ジェイコブ・ムーアが近付く。投資銀行ケラー・ゼイベル社に務めていたジェイコブは若くして経済的成功を収めていたが、ケラー・ゼイベル社の株価が暴落の末に破綻、自身も職を失ったばかりか人生の師と仰いでいた経営者のルー・ゼイベル(フランク・ランジェラ)が自ら命を絶ったことで酷いショックを受ける。そして、そのルーを自殺に追いやりケラー・ゼイベル社の乗っ取りに成功した業界の黒幕ブレトン・ジェームズ(ジョシュ・ブローリン)への復讐を誓う。
 その復讐の助言をかつての金融界のカリスマ・ゲッコーから得るため、ゲッコーの唯一の身内であり今は絶縁状態になっている娘ウィニーとの仲を取り持つことと引き換えに、ジェイコブはゲッコーと「取り引き」をするがさて…? という内容。

 歳若いジェイコムに対してゲッコーは中々喰えないし、どこまで信用したものかとハラハラさせられる。で、やっぱりというか結局ジェイコブのみならず実の娘であるウィニーまでもをコマとして利用し尽くし、金融界に復活したゲッコーの姿に、やっぱこういう人間には血も涙もないんだろうかと思い知らされました。ウィニーが父を評してああいう人間は変わらないと言い切ったのもむべなるかな。
 けれども意外なカードが出たことで、まさかのチェックメイト。
 
 いくらのし上がろうが金があろうが、所詮人間はひとりでは生きていけない、ということでしょうか。
 きっと若い頃のゲッコー氏ならこうはしなかった。老い、ひとり孤独に生きることに疲れ始めた今のゲッコー氏だからこそのこの結末なんだろう。ここにきてやっと、彼もひとりの人間らしくなった、のかな。

 金や欲望じゃなくヒューマニティが勝利するラストはいい印象を残したと思います。

 本作はちょうどリーマンショックで大混乱している時期の話として描かれていますが、ゲッコーが演説で放った名台詞「欲は今や合法になった」など、ああ、…そうね、と頷くことしきり。ゲッコーが時代の寵児となった時代から今に至るまでの間に、世の中随分と変わりましたよね。人間がどんどん欲深くなってきているというか。その「欲」のバブルが弾けたのが、あのリーマンショックだったのかも…なんて思ったり。
 でもまぁチューリップバブルを持ち出すまでもないですが、人間はバブルを繰り返すき物なんでしょう。ジェイコブはそれによって進化していく、といいますが、同じことを繰り返すのなら進化していると言えるのかなぁ、と思わずにいられなかったのでした。
 
 キャスティングは、まずマイケル・ダグラスが良かったですね。何となく危なそうなんだけれども、引き込まれずにはいられない魅力がありました。彼に比べると、若いカップルふたりはまだまだ幼ないかな。あと、ブレトン・ジェームズ役のジョシュ・ブローリンが嫌な感じに光ってました(笑)。前回の「ブッシュ」ではコミカルな雰囲気だったのに、今回は真逆でいい味出してました。
 摩天楼で株価を表したりと、映像の見せ方も中々面白かったです。

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夜長姫

Author:夜長姫
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本や映画や音楽の感想を新旧問わずマイペースに書いています。
ジャンルは何でもござれですが、微妙な偏りがあるみたいでそれに流されがち。好みの合う方がいらっしゃれば大歓迎です。
本、というか文芸は物語のしっかりしたものよりは、迷宮に迷わせてくれるような作品が好み。映画は劇場鑑賞派です。
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※たいして頭の良くない人間が無い知恵絞って書いております。無断転用等はご容赦くださいね。

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