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ペロー童話集

2011.02.13 22:14
ペロー童話集ペロー童話集
(2010/11/30)
シャルル・ペロー

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 荒俣宏訳、アイルランドの幻想派挿絵家ハリー・クラーク(Harry Clarke:1889~1931)による挿絵入りの豪華なペロー童話集。
 訳者曰くクラーク挿絵の本の中でも最も入手困難な詩集「ときは春(The Year's at the Spring,1920)」も併せて収録。
 クラークの素晴らしい挿絵が存分に愉しめる、クラーク・ファンにはたまらない一冊になっています!
 収録内容の詳細は…

 ◆ペロー童話集
  • 赤ずきん
  • 仙女
  • 青ひげ
  • 眠れる森の美女
  • 猫先生、または長靴をはいた猫
  • シンデレラ、あるいは小さなガラスの靴
  • 巻き毛のリケ
  • 親指小僧
  • 愚かな願いごと
  • 驢馬の皮
 ◆ときは春(詩集、クラークの挿絵のあるものを抜粋)

 この他、冒頭にイラストレーション・リストと巻末に荒俣氏による解説があります。
 因みに、「ペロー童話集」はフランス原典からではなく、1729年にイギリスで刊行されたロバート・サンバー(Robert Samber)訳による英訳版とのこと。原典との違いや英仏の文化の違い、時代の移り変わりと共に変化した箇所など、荒俣氏が解説してくれていて中々興味深いです。

 シャルル・ペロー(Charles Perrault:1628~1703)による童話は、もうここでいちいち詳しく書くまでもないと思うので敢えて書きません(とかいいつつ、シャルル・ペローってルイ14世の頃のひとなのかと今更確認したり・汗)。
 
 本書の主役は、何と言ってもハリー・クラークによる挿絵。
 幻想的で神秘的な雰囲気の画風のひとつひとつに魅了されます。
 モノクロ画だけを見たならば、同時期のビアズリーに似ている、と思うかもしれませんが、繊細な淡い色調のカラー画を見ているとだいぶ違っていると思います。カラーだけではなくモノクロの作品においても、全般世紀末的な退廃美というよりは夢想の世界を見ている感じ。童話の世界によく合っていて、その不思議さを増すのに貢献しています。
 ダブリン生まれのクラークは、教会の内部装飾職人をしていた父に従って自身もステンドグラスのデザインなどをしていたという。その経験は、確実に彼の挿絵にも生かされているんじゃないでしょうか。
 ビアズリーや、同時期の挿絵画家のラッカム、デュラックらに比べると、まだまだ一部の愛好家にしか知られていない感の否めないクラークですが、この「ペロー童話集」や2005年に刊行された
「アンデルセン童話集」iconで、もっとファンが増えてほしいところ。

 あとは「ポオ怪奇小説集」と「ゲーテのファウスト」ですね。荒俣さん、そして新書館さん期待しています
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夜長姫

Author:夜長姫
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本や映画や音楽の感想を新旧問わずマイペースに書いています。
ジャンルは何でもござれですが、微妙な偏りがあるみたいでそれに流されがち。好みの合う方がいらっしゃれば大歓迎です。
本、というか文芸は物語のしっかりしたものよりは、迷宮に迷わせてくれるような作品が好み。映画は劇場鑑賞派です。
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※たいして頭の良くない人間が無い知恵絞って書いております。無断転用等はご容赦くださいね。

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